作っているもののテーマが「深夜の散歩」などであると聞いたとき、なんというか、それは我々の音楽だね!! と思った。

むかし自分はよく、徘徊老人よろしく、人も街路灯もない真夜中の河川敷を歩いていた。

冷静に、フラットに、自分と対話できる空間というのはそういうところにも存在していて、それがかけがえのないものであると自分は思っていた。

”昼の心と夜の心のどちらが本物なのか”なんて考えたこともあったけれど、睡眠障害で生活周期がずれている自分にしてみれば、どちらも同じでしかなかった。

夜がもたらしてくれるものは、ただ色が変わったりすることだけかもしれないけれど、僕はその、暗い空気を着るような心地が好きだった。

そしてまた眠りにつき、目が覚めるといつも、その”新しいもの”は、さも元からあったもののような顔をして、からだの奥深くに身を潜めているのだった。

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今日のリリースまでお疲れ様でした。自分も頑張りたいと思います。